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移住者メッセージ02シニア世代編

先輩移住者 Data

山下さん(2018年に大阪府から移住)

現在の職業:
ご主人
クリエイター
奥様
デザイナー
ご主人
Uターン(鹿児島市出身)
奥様
Iターン(石川県出身)

Movie

Interview

防災意識が高く、安心して暮らせる
自然豊かな故郷・桜島に移住

山下さんは、2018年に家族とともに大阪から故郷である桜島にUターンしました。移住のきっかけは、こどもが生まれたこと。移住前に暮らしていた大阪の街は、便利で住みやすい一方で、自然が少なくアスファルトだらけ。自身が生まれ育った自然豊かな環境で子育てをしたいと思った山下さんは、実家の隣にある祖父母の古民家に住むことにしたのです。

地域の人も一家を温かく迎え入れてくれました。桜島は地域柄、年に1回、桜島全域を対象とした避難訓練があるなど、防災意識が高い場所。「よそ者扱いしていたら有事のとき協力し合えないから、普段から住民を孤立させない地域づくりができているんだと思います」と山下さんは話します。こどもたちも、地域の人々や祖父母との交流や、入園した保育園での生活を楽しんでいるそうです。

古民家を自ら改装
理想の広々空間へ

山下さんは、自身の手で壁や天井を取っ払って広々とした空間に改装し、水回りも整備しました。桜島では1.5〜4万円台で一軒家が借りられるため、移住希望者には空き家のリノベーションがおすすめなのだそう。全国と同様に空き家が多いと言われる鹿児島には、掘り出し物の物件も多いはずだと山下さんは考えています。「いい物件があるのに使わないのはもったいない。新築もいいけれど、今ある資源を再利用して残していくことも大事ですよね」と話します。

大阪で暮らしていた1LDKのマンションに比べて、ずいぶん広くなったリビングルームでは、子どもが思い切り走り回っています。またキッチンも広く、奥様のゆりなさんも料理が楽しくなったと言います。今後まだ手つかずの部屋や外装にも着手して、理想の住まいにしていくそうです。

明るく広々とした空間に生まれ変わったリビングは、家族の憩いの場

自宅で仕事をしていてもコミュニケーションの質を保てるよう、テレビ電話をよく利用する

生活環境を自ら作れる「余白」が心地いい

仕事以外の時間も
大切にしたい

「都会には物がたくさんあるけれど、人が用意した物に合わせて暮らしていた気がする。桜島は適度に物がありつつも、自分の手で生活環境を整えられるような、いい意味での『余白』があるんです」と山下さんは語ります。山下さんの言う余白は、移住後の働き方にも良い影響をもたらしています。

元々、広告代理店で主に映像によるプロモーションの仕事をしていた山下さんは、現在、企業のブランディングや広報、それに伴う販促物の制作などを行っています。特筆すべきはその働き方。広告やブランディングのメンバーとして、企業と契約を結んで働きつつも、フリーランスで他の企業の仕事も請け負う「複業」というスタイルで働いています。仕事量を調整できるのが複業のメリット。「仕事だけが人生ではないので、子育てや地域活動、ボランティアの時間もバランス良く確保したいんです」と話します。

場所にとらわれない
新しい働き方で一つ一つの要望につぶさに応える

「どこでもその地ならではの仕事はある」という考えのもと、移住後、チラシ作成や映像制作、イベント企画など、さまざまな仕事を手掛けてきた山下さん。「鹿児島には『何となく困っている』という人が多いので、何かに特化せず、お客さんの要望にその都度応えていけば、次の仕事につながっていくと思います」と話します。

山下さんは自宅だけでなく、対岸の中心街にあるコワーキングスペースやレンタルオフィスに出向いて会議や作業をすることもあります。移動の際利用する桜島フェリーは、24時間運航で乗船時間はわずか15分、さらにバスと同程度の料金で行き来できるので、とても便利です。「乗客もスマホや船内のテレビを見たり読書をしたり、ご飯を食べたりとゆったり過ごせて、都会の満員電車よりずっと快適ですよ」と笑います。

リモートワーク

無料で利用できる「markMEIZAN」コワーキングスペースに足しげく通う。クリエイター仲間と情報交換することも多い

桜島フェリーでの通勤

少子化など地域の課題に取り組む
「桜島の何でも屋さん」になりたい

山下さんは、桜島での暮らしを満喫する一方で、自身の幼少期よりこどもの数が減少していることを心配しています。「わが子の友だちを増やしたい」というのは山下さん夫婦の願いであり、こどもの減少は地域が抱える悩みでもあります。そこで、山下さんは、同世代の移住者を呼び込むために空き家をリノベーションして、移住希望者に紹介する活動をしようと考えています。その第一歩として、山下さんは曾祖母が営んでいた商店の屋号を受け継ぎ、「豆(まめ)ん茶家商店」を立ち上げました。地域のネットワークを生かした移住のお手伝いのほか、自宅のまだ改装していない部屋を利用して、地域の人が利用できるショップも作る予定です。目指すは「桜島の何でも屋さん」。愛する家族や故郷のため、桜島のマグマのように熱い情熱を胸に、山下さんは地域の課題に挑み続けます。

地域で子育てしやすい環境

待機児童ゼロの桜島では、スムーズに保育園に入れるだけでなく、山下さんの両親や地域住民もこどもの成長を見守ってくれる。「こどもが楽しんでいるのがいちばんうれしい」とゆりなさん

pickup!

私たちの
お気に入りフルーツ

Favorite Fruit

桜島小みかん

桜島小みかんは、ご近所さんからよくいただきます。全国的にも人気の高い桜島の特産品を日常的に味わえるのはうれしいです。イラストはこどものために描いてみました(笑)。