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移住者メッセージ03シニア世代編

先輩移住者 Data

吉永さん(2013年に北海道から移住)

現在の職業:
ご夫婦
自営業
奥様
Iターン(北海道出身)
ご主人
鹿児島県出身・在住

Movie

Interview

ボランティア活動を通じて出会った
ご主人との再婚を機に鹿児島へ

再婚を機に北海道から鹿児島市に移住した吉永さん。鹿児島出身のご主人とは、東日本大震災の被災地でのボランティア活動を通じて知り合い、絆を深めていきました。2人には離婚歴があるという共通点もありましたが、結婚の決め手となったのはお互いの価値観が一致していたことでした。「主人も私も常に『人の役に立ちたい』という気持ちで行動するタイプ。被災地で出会ったからこそ、そういう根本的な部分がわかったのかもしれません」と吉永さんは話します。

しばらくは電話でのやり取りをしたり、吉永さんのこどもをご主人に会わせたりして交流を続け、ご主人がプロポーズ。時を同じくして自身の母親が亡くなったことで、背中を押されたように感じた吉永さんは、「こどもたちも承諾してくれたのだから、迷うことはない」と鹿児島市への移住を決断しました。

かごしま移住者のつどい

「かごしま移住者のつどい」で同じ境遇の人と出会えたことで、抱えていた不安も薄れていき、鹿児島での暮らしを楽しめるように

大好きな焼酎の交流会に参加したことで
悩んでいた「言葉の壁」を徐々に克服

吉永さんは父親が転勤族だったこともあり、新天地に対する不安は感じない性格なのだそう。「主人さえいれば大丈夫と思っていたので、深く考えずにポンっと来た感じですね」と当時を振り返ります。

とはいえ、移住当初は北海道とはまるで違う言葉や生活習慣に戸惑ったと言います。特に鹿児島弁のイントネーションに慣れるのに時間がかかりました。「子どもの高校の説明会で、先生の話を聞いて理解できたのが『携帯電話』という言葉だけだった(笑)」というエピソードもあるほど苦労したそうです。

言葉の壁にぶつかり、家にこもりがちだった吉永さんが楽しみにしていたのは、ご主人と南九州一の繁華街・天文館てんもんかんに焼酎を飲みに行くこと。行きつけの焼酎専門店で毎月開催される「焼酎の会」に参加するようになり、友人が増えて鹿児島での暮らしを楽しめるように。

焼酎の会

「焼酎の会」では、蔵元さんが焼酎について教えてくれる。「焼酎にこんなにたくさんの銘柄があるとは知らなかった」と吉永さん

暮らしの中に自然や歴史が溶け込んでいて
散歩をしているだけでも楽しい

こどもたちも手を離れ、時間に余裕ができた今、吉永さんは鹿児島の魅力をより一層感じられるようになりました。吉永さんは、鹿児島市に住むメリットとして、街の規模がちょうど良くて、日々の買い物にも困らない上に、路面電車やバスなどの交通網も充実していることを挙げ、「私たちシニア世代にとって暮らしやすい街」と話します。特に吉永さんの場合は、天文館まで歩いて行ける住宅地に住んでいて、終電を気にせず夫婦の趣味であるお酒を楽しむことができるのも魅力のひとつです。

また、もう一つの趣味である散歩をしているときにも、鹿児島市特有の魅力を感じるのだそう。「犬の散歩コースに西郷隆盛ゆかりの地や幕末の史跡があるんです。必ずしも観光地として整備されているわけではなくて、暮らしの中に歴史が溶け込んでいる感じがすごく好きなんです」と吉永さん。

さらに、繁華街でも桜島がきれいに見えたり、海沿いを走ればときどきイルカの姿を見かけたりと、街なかにいながら自然の存在をしっかりと感じられる点も気に入っているそうです。

鹿児島市を「旅するように暮らせる街」と表現する吉永さん。旅好きな吉永さんにとって、鹿児島市はまさに「水が合う」場所だったのでしょう。

「習うより慣れる」の精神で生活を楽しみ
理想的なシニア世代の暮らしを実現

吉永さんは、鹿児島の食の豊かさにも魅力を感じています。「野菜にお肉、魚介類、何を食べてもおいしいし、鹿児島市内で新鮮な食材が手に入るのもうれしいですね」と話します。特に、北海道にいた頃は食べる機会のなかったカンパチが大好物なのだそう。

今では鹿児島での暮らしを満喫している吉永さん。これまでを振り返り、「戸惑うことがあっても、楽しみながら暮らしていれば、そのうち慣れていくもの」という答えにたどり着いたとのこと。また、「移住者交流会などに参加したおかげで知り合いが増えて、コミュニティに溶け込めたのだと思います」とも話します。

夫婦で旅するように日常を楽しむ吉永さんの暮らしは、シニア世代の理想とも言えます。そんな素敵な人生のセカンドステージを鹿児島市で送ってみませんか。

近くの公園で開催されたファーマーズマーケットには、県内の多彩な特産品が一堂に。どの食材も新鮮でおいしい

バルーンアートを通じた交流活動

「虹色バルーンで夢と希望と笑顔の種まきを」というスローガンのもと、手渡しの交流を通して、暮らしの中に彩りを贈りたいという思いから続けている交流活動。児童養護施設や被災地でも笑顔の輪が広がります(写真は、主宰するバルーン教室にて)

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私たちの
お気に入りスポット

Favorite Spot

鹿児島(鶴丸)城跡

散歩でよく通る城跡の石垣には、今も西南戦争の砲弾跡が残されています。こんなすごい史跡が、私たちの暮らしにごく自然に溶け込んでいることにいつも感動しています。