鹿児島市ご出身の森さん。鹿児島大学を卒業後、広告代理店で6年半勤務。鹿児島で知人たちが活躍しているのを見て「今を逃したら後悔する」と2023年にUターン。人とのつながりが自分のテーマと話す森さんに、Uターンまでのいきさつや現在の暮らしについて伺いました。
鹿児島での出会いがUターンのきっかけ
―鹿児島市に移住を決めたきっかけを教えてください
元々、鹿児島市に戻ることを決めていました。学生時代の鹿児島での出会いがきっかけです。鹿児島のことを知り、人と関わっていく中で「鹿児島に住んでいてよかった」と誇りに思う瞬間がいくつかありました。そして、自分の先輩方が一度県外に出てUターンし、鹿児島を盛り上げるために活動されているのを見たのも大きかった。自分も県外で10年くらい働いて「都会で学んだことを鹿児島に還元する」ために帰って来ようと、上京しました。
―東京に居ながらも鹿児島の動向は気にされていたんですよね
鹿児島県人会へ参加したり、渋谷おはらに参加したりしていました。特に、2022年の夏くらいから、鹿児島ラバーズプロジェクト(鹿児島市が主催しているイベント)に参加したり、サッカーをはじめとしたスポーツが熱くなっているのを見て、県外からでも鹿児島の盛り上がりを感じていましたし、鹿児島で知人たちが活躍しているのもSNS等で見ていました。考えていたよりも早いタイミングでしたが、今を逃したらと後悔するなと思いUターンを決めたんです。
―仕事探しはどうやってされましたか?
東京にいるときに『東京で活躍した後Uターンして、鹿児島に帰って頑張っている人がいるよ』と紹介されたのが今の会社の社長です。『鹿児島に帰って来るときは連絡して』と言っていただいたのが縁で、就職が決まりました。
―苦労したことは?
東京―鹿児島の距離があるので、情報収集や現地の人とコミュニケーションを取るのが、普通の転職よりも難しかったです。
―移住の準備で苦労したことは?
引っ越しの準備です。会社を辞めて3日後に引っ越しだったので、タイトなスケジュールでした。知人や仕事関係の人が毎日のように送別会を開いてくれて、その合間を縫って準備していたので、体調管理も大変でした。計画的に進めることをおすすめします。
鹿児島ってこんな贅沢な街だったっけ?
―鹿児島に帰ってきてどうですか?
憑き物がとれたみたいに、心も体も快調です!外を歩きたいなと思うようになりました。東京では満員電車に揺られる毎日でしたが、鹿児島ではバスや市電を利用して、少し離れたバス停から職場まで徒歩で通っています。桜島を見ながら甲突川沿いを歩くと、「鹿児島ってこんな贅沢な街だったっけ?」と思います。「へ(火山灰)吹いとるがね!」とか言いながら、自然と共に生活するのが性に合ってますね。
―森さんが鹿児島でいきいきと生活しているのが伝わってきますよ
はい!時間にも気持ちにも余裕ができたので、朝、ジムに行ってたまにカフェでモーニングしてから出社しているんです。おかげで筋トレがはかどります笑。
―コミュニケーションにも変化がありましたか?
人と人との距離が近くなりました。職場では、みんなでテーブルを囲ってお弁当を食べるのですが、自分にとっては密なコミュニケーションが心地いいんです。東京にも好きなところはたくさんありますが、人は多いけど人とのつながりの薄さにはさみしさを感じていたので、自分にとっては鹿児島がちょうどいいですね。
―鹿児島市でのお気に入りは?(場所・食べもの・人など)
ベタですが、鳥刺し。東京に居た頃、必死に鳥刺しが食べられるお店を探していたくらい、鳥刺しは大好きで。鹿児島では、新鮮なものをすぐ近くで食べられるのでいいですね。焼酎や桜島もお気に入りです。
自分で動いた分だけつながりができるので、イベントやコミュニティへは積極的に参加するのがおすすめ
―移住を検討されている方へのアドバイスをお願いします
①なるべく早く、計画的に
退職・転職・引っ越しとやることがたくさんあるので、早くから計画を立てること。移住は決めることも多いので、相談できる人がいると良いと思います。
②Uターンでも人間関係をつくるのには時間がかかる
まだ移住して来て半年くらいなので、気軽に飲みに誘える友達も行きつけのお店もありません笑。人間関係を作っていこうと、今動いている最中です。
③鹿児島は思ったより狭い
街が小さく、人との関係が密なので、知り合いの知り合いが知り合いだったりすることもよくあります。下手なことできないなという緊張感もありますが、その分人の温かさも感じますね。つながりを大事にできる人は鹿児島に合っていると思います。動いた分だけ人とのつながりができるので、積極的にいろんなコミュニティやイベントに参加してみてはいかがでしょうか。
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鹿児島市移住相談室は、移住をご検討されている方の相談窓口です。
ご相談は、随時受け付けております(来庁・電話・メール・ポータルサイト等)。
また定期的に個別移住相談会やイベントでの相談(オンライン・対面)も行っております。
詳細はポータルサイト『かごしま移住ライフ』をご覧ください。
099-803-3074
iju@city.kagoshima.lg.jp
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